【２０１３版・食べられない国の話】 ～ある日のザッキー学童～ [子育てサロン向け “歌のおにいさん”]
おやつの量を加減するということで暫く安泰してた学童おやつの時間
ま、好き嫌いあるから
たまに かじりかけの蒸しパン持って『ザッキー、これ苦手』って持ってくる子や係がよそってくれた焼きうどんのピーマンやらお肉だけちょっと残して返したり。。ってな子もいたけど
それはそれでしょうがないかな～って大目にみてきてたんだ。
でもね、今日
おやつは子ども達が大好きであろうケチャップパスタ・・
"ツナ入りナポリタン"
給食の先生が子ども達の栄養を考えて作ってくれた一品。。
学童さんはいっぱい食べるだろう。。そう思ってボールいっぱいに作ってくれたナポリタンだったんだけど
小さな小皿にほんのちょっとずつ乗っけて２０人の子供たちほとんどおかわりしない状態でご馳走様。。
こりゃ ちょっと ひどいかな・・
『おかわりしていいんだよぉ～』
そう声をかけても誰もよそりにこないんだ。
そこにきて 惣菜系のおやつ、チョ～苦手の３年生Ｅが小さなお皿にほとんど手つかず状態のスパゲッティーを見せながら
『ザッキ～、もう無理・・』って。。
《これくらい ガ～ってかっこんで食べちゃえばいいものを》
心ではそう思ったけど しょうがないな～ いつもＥはこんな感じだから
と（再び）心に言い聞かせ 残ったものを（皿ごと）テーブルに乗っけたんだけどさ・・。
ほら、１年生たちがそれを見てるじゃない？
彼だけだったら何とでもなるんだけど
いい機会だし？
ここは一つ、一か八か？また例の【食べられない国の人たちの話】をしてみるか～って ちょっと演技をしてみた。
こんなこともあろうかと 常日頃バックに入れてる数枚の"子ども達のフォト"１～３を取り出しそれを見せながら
ひとつひとつ１年生にも分かるレベルで話していった↓
１．ほとんど何も残ってない大きな釜の縁についた配給食料の粕をまだ小学校にもあがってないような女の子が木のヘラで一生懸命こしとって弟にあげてる写真
２．栄養失調のため大きく膨らんだお腹の少女、その背中には目がくぼみ
皮と骨だけの弱々しい体の赤ん坊が・・。
３．穴の空いたぼろきれをまとった少女が汚れたスープを口にしてる写真。
飲んでる器の周りには多数の黒蝿が。。
『なんでお腹だけふくれてるの？』
『この女の子が食べてるのな～に？』
『お母さんやお父さんはどうしてんの？』
いつの間にか自分の周りには数回、この写真を見せられ、クドイほど同じ話を聞かされてるであろう一番上の学年の子をはじめ、
おやつを食べ終わって自由にくつろいでた ほとんど全ての子ども達が取り囲み
写真を見て感じた疑問をどんどん投げかけてきた
こ～なると
正直、いつも熱さと勢いだけで話し始めるザッキ～先生だからね？
全部が全部 正しい答えを返せたとは言えないけど＾＾:
いかに自分達が恵まれてるか？感じてもらえるくらいには話せたんじゃないかな～って思ってる。
で、話を聞いた さっきのＥ（スパゲッティ残した子）だけど
上の学年の子に 『もう一度がんばってみ！』
そういわれて口に入れてたら何てことはない、
すっかり綺麗にたいらげてしまった・・。
ま、Ｅにはちょっと可愛そうだったけど＾＾
１年生たちに食べ物の大事さ、そ～いった国がある事。。
少しでも感じてもらえたなら・・。
この３０分あまりの"ザッキ～うんちく"も無駄ではないかな～なんてね
？
※もち、同時進行で給食を作ってくれた人の気持ちも考えさせるように
自分達が食べたナポリタンにどんなものが入ってたか？から始まり
そ～いったものを食べやすい大きさに切ったりバランス考えたり・・
学校からお腹を空かせて帰ってくるみんなの事を思って（朝早くから）一生懸命調理してくれてる人たちがいることも話したよ
＊＊＊＊＊＊＊☆
つい最近 大地震を経験したとはいえ
そのせいで食べたいものを我慢したとか？飲みたいもの飲めなかった、眠る場所がなかったとか？空腹や寒さで打ち震えてた・・なんて生活に追い込まれたお家は おそらくウチの学童にはいないかと・・
コンビニいけば何でもそろってる、
お母さんやお父さんだって嫌いなものや残ったもの ゴミ箱に捨ててるし？
そんな世代の彼らに
こんな未知の国の話をしたって・・
多くの大人は そう諦めてしまうかもしれない・・。
だけどね、
諦めたら 何も芽生えないでしょ？
せっかく 縁あって彼らと関わったんだから・・。
（もしかしたらさ、今日のこの話がきっかけで？）
いつか ウチの学童の子の中から・・
そ～いった国を助けたい！って 旅立つ子が出るかもしれないし＾＾？
無駄と思わず 吸収しやすい今、何でもすりこんであげなくちゃ
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